人員を現実的に置き直すと、前身資料の「立ち上げ資金 約4,000万円・3年目に黒字・6年目に投資回収」は成り立ちませんでした。授業料60万円で組み直した結果と、不足を埋める道筋をそのまま載せます。
運営を絞った「60万円案」でも黒字にならない。毎年1,600万円前後を、スポンサー・事業収益・補助・寄付で埋める必要がある。
累積キャッシュの最大の落ち込みは約2.6億円。調達目標2.5億円では約3,800万円足りず、Y6に資金が尽きる。
現物協賛パッケージ+現金協賛の拡大で、Y6に+205、Y7に+760。必要資金は約1.3億円。提供企業が見つかった場合の試算で、見込みではない。
数字は財務モデル(Excel「2026-10-18_学校構想 財務モデル」)に対応しています。数字を良く見せるための調整はしていません。投資判断の前に、公認会計士・税理士などの専門家による確認が必要です。
保守・基本・楽観は、前身資料の枠組みで入学者数・スポンサー・事業売上を変えたもの。60万円案は、授業料60万円のまま運営を絞った試算です。
| 項目 | 保守 | 基本 | 楽観 | 60万円案 |
|---|---|---|---|---|
| 定員(人)既存 | 90 | 90 | 120 | 90 |
| 授業料(年額・万円)方針 | 60 | 60 | 60 | 60 |
| 入学希望者(Y1→Y4以降・人)仮定 | 12→20 | 20→33 | 25→45 | 20→33 |
| 継続率 | 85% | 90% | 93% | 90% |
| 奨学金・減免仮定 | 20% | 15% | 12% | 15% |
| 伴走者1人あたり生徒数仮定 | 18 | 18 | 18 | 25 |
| 島ターム運営側負担(入学時/年・万円/人) | 10/3 | 10/3 | 10/3 | 6/1.5 |
| 中核スポンサー(万円/年)仮定 | 0 | 400 | 600 | 600 |
| 校舎 | 賃貸 | スポンサー提供 | スポンサー提供 | スポンサー提供 |
| 獲得コスト(万円/人)既存 | 25 | 15 | 12 | 15 |
サポート校の授業料の相場は、週1日で年30〜50万円、週3〜5日で年60〜100万円。提携本校の学費は別に年25〜40万円で、就学支援金は本校の授業料部分に適用されます相場。60万円は、週5日型として相場の下限に近い水準です。
ブランド・Web・募集準備300、IT・システム300、法人設立・専門家200既存
内装450(45坪×坪20万円の半分をスポンサー負担)、端末・什器200
準備期の営業費用(人件費1,578+法人・会計200)。代表0.6・教育責任者0.3・広報0.3・事業開発1.0FTE
投資を含む準備期末の累積キャッシュ。助成金は準備期とY1に各250万円を見込む仮定が、採択は未確認
| 準備期 | Y1(2028) | Y2 | Y3 | Y4 | Y5(2032) | Y6 | Y7(2034) | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 保守 | −1,778 | −6,050 | −5,414 | −5,832 | −5,810 | −5,543 | −5,399 | −5,271 |
| 基本 | −1,778 | −4,419 | −4,319 | −4,335 | −4,866 | −4,023 | −3,314 | −2,759 |
| 楽観 | −1,778 | −4,442 | −4,283 | −5,243 | −4,038 | −3,048 | −2,205 | −1,452 |
| 60万円案 | −1,778 | −4,055 | −3,305 | −3,210 | −3,711 | −2,857 | −2,145 | −1,589 |
| 在籍(Y5) | 職員FTE(Y5) | 累積キャッシュの最大の落ち込み | 必要資金(予備込み) | Y5 1人あたり収入/費用 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 保守 | 50.0人 | 10 | 45,351 | 47,844 | 84.6/195.5 |
| 基本 | 87.0人 | 15 | 32,837 | 36,225 | 105.4/151.6 |
| 楽観 | 120人 | 19.5 | 28,880 | 33,313 | 118.0/143.4 |
| 60万円案 | 87.0人 | 14 | 25,675 | 28,845 | 108.8/141.7 |
授業料60万円×(1−減免15%)=約51万円に、入学金10万円を在籍期間に均して加えた額。
伴走者の増員、学習サポート、島ターム、AI・保険・光熱、獲得コストなど。60万円案で約56万円、基本で約67万円。
| シナリオ | Y5で黒字 | Y7で黒字 |
|---|---|---|
| 保守 | 199 | 188 |
| 基本 | 114 | 96 |
| 楽観 | 89 | 74 |
| 60万円案 | 99 | 81 |
授業料を上げると入学者が減る効果は含みません。授業料60万円を決めた以上、この差は授業料以外で埋めます。
| 授業料 | 15:1 | 18:1 | 25:1 | 30:1 |
|---|---|---|---|---|
| 60 | −4,618 | −4,023 | −3,428 | −2,832 |
| 80 | −3,139 | −2,544 | −1,949 | −1,353 |
| 100 | −1,660 | −1,065 | −470 | 126 |
| 120 | −181 | 414 | 1,009 | 1,605 |
| 140 | 1,298 | 1,893 | 2,488 | 3,084 |
影響が大きいのは授業料と人員比率。獲得コスト(25万→10万円で−4,363→−3,853)や継続率の影響は小さい。
60万円案を基準に、1つずつ動かした場合(万円)。1つずつでは、どれもY7の赤字を半分以下にできません。
| 手段 | Y5 営業損益 | Y7 営業損益 | 必要資金 |
|---|---|---|---|
| 基準(60万円案) | −2,857 | −1,589 | 28,845 |
| 伴走者を30:1にする(25:1→30:1) | −2,262 | −994 | 26,315 |
| 中核スポンサーを年1,000万円にする(600→1,000) | −2,457 | −1,189 | 26,045 |
| 応援授業料などで平均授業料を+10万円(60→70) | −2,118 | −829 | 24,783 |
| 事業売上を1.3倍にする | −2,282 | −841 | 25,880 |
| 入学金を10万円→20万円にする | −2,527 | −1,259 | 26,775 |
| 減免を15%→10%に絞る | −2,596 | −1,321 | 27,411 |
| 定員を60人に絞る(90→60) | −2,625 | −1,412 | 26,436 |
| 組み合わせ(30:1+平均70万円+中核1,000万円+事業1.3倍) | −547 | +915 | 17,621 |
組み合わせの場合、Y6に+282、Y7に+915。ただしこれは「必要な水準」の確認で、見込みではありません。30:1は伴走の質を落とす可能性があり、平均70万円は授業料の方針(60万円)と整合させる必要があります。
講演・研修のように担い手の時間を使って稼ぐ手段は、稼ぐほど生徒への伴走時間と競合し、運営が回らなくなります。そのため優先順位を次のように置きます。
企業・事業者から、物品・サービス・場所の提供を受ける。
中核スポンサー、冠奨学金、スタジオ協賛。
教材・ライセンス・オンライン講座の録画。モデルにはライセンス収入(Y6に300、Y7に600)を入れているが、需要の根拠はまだない(仮定)。
稼ぎの柱にせず、スポンサー開拓の窓口として準備期に小さく試し、単価と稼働時間を記録する。
| 手段 | Y5 営業損益 | Y7 営業損益 | 必要資金 |
|---|---|---|---|
| 基準(60万円案) | −2,857 | −1,589 | 28,845 |
| 島ターム(宿・交通・食)の半分を現物協賛 | −2,688 | −1,418 | 27,793 |
| AI・ソフトの利用料を全額、無償・優待で提供 | −2,448 | −1,171 | 26,446 |
| 光熱・通信費をスポンサーが負担 | −2,268 | −985 | 25,430 |
| 広報・制作の外注を現物協賛 | −2,651 | −1,383 | 27,351 |
| 端末・什器を現物提供(投資の減少) | −2,857 | −1,589 | 27,750 |
| 内装を全額スポンサー負担(50%→100%。投資の減少) | −2,857 | −1,589 | 27,215 |
| 上の6つをすべて実施(現物協賛パッケージ) | −1,483 | −190 | 17,763 |
| パッケージ+現金協賛の拡大(中核1,000万円、冠奨学金・スタジオ協賛を1.5倍) | −533 | +760 | 13,153 |
営業費用に効く4項目の合計は、Y7で年約1,400万円相当。いずれも提供企業が見つかった場合の試算で、見込みではありません。
| 項目 | 頼む先の例 | 提供する側の利点(案) |
|---|---|---|
| 島ターム(宿・交通・食) | 五島の宿・飲食・航路・観光事業者 | 若者の来訪、多言語案内などの成果物、地域への貢献 |
| AI・ソフトの利用料 | ソフトウェア・AI関連企業 | 教育現場での利用の知見、社員が課題提供者・講評者になる枠 |
| 光熱・通信 | 校舎の提供者、通信事業者 | 地域貢献、拠点としての発信 |
| 広報・制作 | 広告・制作・印刷会社 | 実績の公開、生徒との共同制作 |
| 端末・什器、内装 | 機器メーカー、リース、不動産・建設会社 | 設置事例、社員の関わり |
目標配分の案(60万円案):出資9,000、融資4,000、寄付・クラファン・ふるさと納税など12,000の合計25,000万円。融資は据置2年のうえY3〜Y7で均等返済、金利は年2.5%仮定。調達の見込み自体は確認できていません。
| 調達合計 | 必要資金 | 差 | 資金が尽きる年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 基本(出資9,000/融資4,000/寄付等5,000) | 18,000 | 36,225 | −18,225 | Y3 |
| 60万円案 | 25,000 | 28,845 | −3,845 | Y6(最低残高 −5,175) |
| 60万円案+現物協賛パッケージ | 25,000 | 17,763 | +7,237 | 尽きない |
| 60万円案+現物協賛+現金協賛の拡大 | 25,000 | 13,153 | +11,847 | 尽きない |
| 60万円案+手段の組み合わせ(参考) | 25,000 | 17,621 | +7,379 | 尽きない |
営業損益は準備期−655、Y1−330、Y2−5、Y3+450、Y4+249、Y5+639、Y6+1,264、Y7+1,824(累計+3,436万円)。この規模では教育部門の赤字を全額は賄えず、現物協賛・現金協賛が必要です。
校舎12億円+寮3.6億円。定員120人、校舎20㎡/人、建築50万円/㎡、入寮率50%、寮12㎡/人として積み上げました。単価と面積はすべて仮定で、桁を知るための試算です。土地の取得費は含みません。
長崎県の高校の校地・校舎要件は確認できず、県の私学担当課に確認が必要です。株式会社立の学校(特区)の可否も未確認です。